なんてね

きっと優しい

火曜日あたりから肩が異様なまでに腫れていて、今日はかかりつけの整形外科でその診察をしてもらう日だった。大病だった場合に一人だと受け止められないと思い母に付き添ってもらい、出勤が遅い日だった父の車に乗せられて向かった。

 

母と二人で診察室に入り、症状を説明すると男性医師が肩にエコーの機械を当てる。「うーん腫瘍とかではなさそうだし...」と少し考えたあと「血が溜まってますね」と結論を出す。看護師が数人やってきて何かしらの準備をしてから僕の肩を軽く抑える。何が起きてるかよくわからないが医師を見たところ注射をされそうなことだけわかったので、「注射ですか?」と聞くと「注射です」と返ってきた。(聞かなかったら注射であることを知らされずに注射されてたのかな)などと考えてる間に150ccほど血を抜き終わっていたようだ。ここまで2分もかかってないだろうか。あまりにも手際がいい、よすぎる。少し後ろを見ると母が青ざめてベッドに横たわっていた。目の前でいきなり大量の血が抜かれたことで気分が悪くなったらしい。手際のよさが招いた不慮の事故。誰も悪くない。

そのあとは原因がよくわからないことと生活で気をつける点などを言われたあと処方箋を受け取り診察室を出た。母と倒れたことを笑いながら話して会計を待った。

 

病院を出て薬局で薬をもらったあとはヒトカラに行った。文字通り肩の荷が降りて(別に荷ではないのでそこまで文字通りでもないかもしれない)気分もかなりよかった。不思議なもので異常な体調が普通に戻っただけで大健康(だいけんこう)になったように思えた。

 

カラオケに行くと何曲かは採点つきで歌うようにしてる。特に歌がうまくもなく点数も平均のちょっとした下かちょっと上程度だが、ほとんどの曲で"リズム感"の項目だけグラフが最大まで伸び切るのでそこを褒められるためだけに採点機能を使う。リズムが難しくて全国平均が低めの曲は、それよりも3,4点上回ることができてとても楽しい。

 

帰りにお土産としてよく行くクレープ屋のクレープを二つ買ったことを母にLINEすると「私も買おうとしてた」と返ってきた。親子だな。